Works|作品紹介

森のほいくえん

森のほいくえん

■コンセプト ここで大切にした建築のあり方は、外部と内部の関係性ができるだけ等値であり、さらに接地性の良い空間の実現を目指した。なぜなら子供たちは、その生活の中で、外と内の境を気にすることなく遊びまわる。そこに必要な建築の姿は自然を遮断するような強さではなく、風が抜け、光が差し、屋根下は木陰のような優しさを持つ何気ない建築だからだ。園庭の立ち木が、内部の保育室では独立柱に例えられるような、空間を目指し、園児たちがこれから一本一本、木を植えてその木々の間にこの園舎が埋没するような謙虚な低さを持つ建物である。さらに、内部を保育室の連続で構成せずに、木製の引き戸や引分け戸でおおらかに仕切りながら、必要に応じて開け閉めできるようにした。それによって内部は保育室にも、ホールにも変化しながら、さらに外部とも関係性を持ちながら空間が展開する。

■「ほいくえん」の形と保育室の空間の変化この保育園は、緩やかなRがかかる北側の玄関部分(管理部門)と、それに繋がる南北に長い3~5歳の保育室の部分と、さらに南側に続く0歳児と1~2歳が入る保育室の部分と、それら3つの部分が結合して、変形のH型の形態に納まる。南北に長い3~5歳の幼児室は、建具を開けると、東の庭、西の庭、南の庭と三方向に開きつつ、直接外部と繋がる。3つの庭と接続するH型の中央部を運動能力の高い3~5歳が使うことで、保育における交流と分離を両立させ、事務室からも管理しやすい形態として、この変形のH型が選択された。1~2歳児も南西の庭を主に使うことにより、3~5歳児と離れて能力に合った遊び方ができる。さらに園庭は外周で繋がっていることで異年齢間での共用と占有とを選択できる。

 

<雑誌掲載>

建築ジャーナル2014年12月号No.1231 中部版

 

※撮影 畑 亮

 

名称 森のほいくえん
所在地 静岡市駿河区
カテゴリー 住宅・福祉 / 全用途
構造規模 木造
建築面積 282.78 m2
延床面積 255.71 m2
竣工年 2010年

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